さいたま市南区の生活習慣病とは?症状と受診の目安
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監修:國﨑正造(医療法人社団川田会 理事長) / 川田クリニック 医療コラム
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生活習慣病とは、食事・運動・喫煙・飲酒などの生活習慣が発症や進行に関わる病気の総称で、糖尿病・高血圧・脂質異常症・高尿酸血症(痛風)が代表例です。自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中、腎不全につながる点が最大の特徴です。
この記事でわかること
- 生活習慣病の定義と代表的な4つの病気の特徴
- 放置した場合の合併症リスクと、さいたま市南区の特定健診(のびのび健診)の流れ
- 糖尿病・高血圧・脂質異常症・痛風の公的な診断の目安と、健診結果票の読み方
- さいたま市南区・南浦和で何科を受診すればよいか
- 薬に頼らず改善できる範囲と、内視鏡・訪問診療による継続管理
目次
この記事は次の7つの見出しで構成されています。気になる項目から読み進めてください。
さいたま市南区の「生活習慣病」とは?どんな特徴があるのか
生活習慣病とは、食事の偏り・運動不足・喫煙・過度な飲酒・睡眠不足といった日々の生活習慣が発症・悪化に深く関わる病気の総称で、代表的なものに糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)があります。最大の特徴は「自覚症状がほとんどないまま進行する」点で、健診で数値の異常を指摘されても体調に変化を感じないため、受診を先延ばしにしてしまう方が少なくありません。
さいたま市南区で生活習慣病が問題になりやすい背景には、地域の人口構成があります。南区の人口は約19万人(令和5年時点)で、65歳以上が占める割合は約18%、一方で15〜64歳の生産年齢人口は約68%と、南浦和駅周辺を中心に働き世代が多いエリアです。共働き世帯では勤務先の健診は受けていても、指摘された数値の再検査・精密検査までは後回しにしがちで、生活習慣病の発見・治療開始が遅れやすい傾向があります。全国的にも特定健診の受診率は5割前後にとどまり、働き世代ほど受診率が下がりやすいことが知られており、南区でも同様の傾向がうかがえます。
厚生労働省の国民健康・栄養調査では、糖尿病が強く疑われる人は平成28年(2016年)時点で全国約1,000万人、令和6年(2024年)の調査では約1,100万人と推計され、増加傾向が続いています。高血圧についても、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」で有病者数は約4,300万人と推計されており、生活習慣病は特定の年代に限らず幅広い世代に関わる問題です。まずは「症状がなくても数値異常は受診対象」という前提を押さえることが第一歩です。
生活習慣病を放置するとどうなる?合併症のリスクとは
生活習慣病を治療せずに放置すると、血管の動脈硬化がじわじわと進行し、ある日突然、心筋梗塞・脳卒中・腎不全といった命に関わる合併症として現れることが最大のリスクです。痛みや自覚症状が出た時にはすでに血管がかなり傷んでいるケースが多く、「症状がないから大丈夫」という判断が最も危険とされています。
糖尿病を放置した場合は、糖尿病網膜症(視力低下・失明の原因)、糖尿病腎症(人工透析の主要原因の一つ)、糖尿病神経障害(手足のしびれ・壊疽)という3大合併症が知られています。高血圧は脳卒中・心疾患の最大の危険因子の一つとされ、脂質異常症はLDLコレステロールの血管壁への蓄積を通じて動脈硬化を進めます。こうした合併症は治療開始が早いほど進行を遅らせやすいため、健診の再検査通知を受け取った時点での受診が推奨されます。
合併症を防ぐ入口になるのが、さいたま市が実施する「のびのび健診(特定健康診査)」です。対象は40〜74歳の国民健康保険加入者で、受診券は例年4月中旬〜下旬に世帯宛てに送付され、年度途中に加入した方には保険証を受け取ってから2〜3ヶ月後に順次届きます。健診費用はさいたま市が11,000円を助成しており(同一年度内1回限り)、自己負担額は送付される受診券に記載されているため、届いたら金額を確認しておくと安心です。実施期間は例年4月下旬から翌年3月中旬までで、受診券に同封の実施医療機関一覧から選んで直接予約する流れになります(年度により対象・金額が変更される場合があるため、最新情報はさいたま市公式サイトで必ずご確認ください)。「再検査」「要精査」の通知を受け取ったまま放置せず、この健診の枠組みを使って早めに医療機関へつなげることが、合併症予防の実践的な一歩になります。
糖尿病・高血圧・脂質異常症の診断の目安は?
糖尿病・高血圧・脂質異常症は、いずれも公的な診断基準に基づく数値で目安が示されています。糖尿病は空腹時血糖126mg/dL以上またはHbA1c6.5%以上、高血圧は診察室血圧140/90mmHg以上(家庭血圧では135/85mmHg以上)、脂質異常症はLDLコレステロール140mg/dL以上・中性脂肪150mg/dL以上・HDLコレステロール40mg/dL未満のいずれかに該当する状態です。
| 疾患 | 主な診断の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 糖尿病 | 空腹時血糖126mg/dL以上/HbA1c6.5%以上 | 健診の再検査対象になりやすい |
| 高血圧 | 診察室140/90mmHg以上/家庭135/85mmHg以上 | 家庭血圧を優先する場合もある |
| 脂質異常症 | LDL140mg/dL以上/中性脂肪150mg/dL以上/HDL40mg/dL未満 | いずれか1つで該当 |
さいたま市の「のびのび健診」の結果票でまず確認したいのが、「空腹時血糖」「HbA1c」「LDLコレステロール」の3項目です。空腹時血糖は食事の影響を受けやすく、その日の体調で変動することがありますが、HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均的な血糖の状態を表すため、単発の数値より継続的な傾向を把握しやすい指標です。LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、動脈硬化との関連が強いため、基準値超えが続く場合は生活改善だけでなく治療の要否も含めて相談することが勧められます。結果票に「A(異常なし)」「D・E(要医療・要精査)」などの判定区分が印字されている場合は、その表記も受診の目安として活用できます。
これらはあくまで一般的な目安であり、年齢・持病・服薬状況によって治療開始の判断は変わるため、健診結果票の「要受診」「要精査」の表記が出た場合は自己判断せず医療機関に相談することが基本です。
高尿酸血症・痛風・メタボリックシンドロームとは?
高尿酸血症は血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態を指し、放置すると足の親指の付け根などに激痛を伴う痛風発作を起こすほか、尿路結石や腎機能低下の原因にもなります。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積(腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上)に加えて、血糖・血圧・脂質のうち2項目以上が基準を超えている状態と定義されています。
痛風は「風が吹いても痛い」と言われるほど急激な関節痛が特徴で、プリン体を多く含む食品(レバー・魚卵・干物など)や飲酒、特にビールの多飲が尿酸値を上げる要因として知られています。メタボリックシンドロームは単独の数値異常より血管への負担が大きいとされ、腹囲の増加は自分で測定・自覚しやすい指標であるため、健診の腹囲測定結果は見落とさず確認することをおすすめします。
さいたま市南区・南浦和で生活習慣病は何科を受診すればいい?
生活習慣病の初回相談は、まず内科(かかりつけ医)を受診するのが基本です。健診で複数項目に異常が出ている場合や、糖尿病の合併症チェックで胃・大腸の症状(逆流性食道炎や便通異常など)を伴う場合は、消化器内科や内視鏡検査に対応するクリニックだと、合併症の早期発見まで一度に相談できる利点があります。
| 受診先の選択肢 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| かかりつけ内科クリニック | 気軽に相談しやすい・継続通院に向く | 健診の再検査・日常的な数値管理 |
| 総合病院の内分泌・代謝内科 | 専門的な入院加療に対応 | 重症化・合併症治療が必要な場合 |
| 消化器内科併設クリニック | 内視鏡検査で合併症も同時確認 | 胃腸症状も併せて相談したい場合 |
当院(川田クリニック)はJR南浦和駅西口から徒歩4分に位置し、内科・消化器内科・胃カメラ・大腸カメラに対応しており、生活習慣病の管理と合併症の早期発見を一体で相談できる地域の選択肢の一つです。受診はWEB予約(https://web.booking.clius.jp/reserve/kawataclinic-yoyaku)から可能です。
薬に頼らず生活習慣病を改善する方法はある?
軽度の数値異常であれば、生活習慣の見直しだけで改善が期待できるケースもありますが、どこまで生活改善で様子を見てよいかは持病や数値の程度によって異なるため、必ず医師の判断のもとで進めることが前提です。一般的な目安として、減塩は1日6g未満、有酸素運動は週150分程度、肥満がある場合は現体重の3〜5%減量が改善の目標値として示されることが多くあります。
食事面では野菜・海藻・きのこ類を先に食べる「ベジファースト」で血糖上昇を緩やかにする工夫や、精製された糖質・脂質の多い食品を減らす工夫が知られています。ただし、薬物治療が必要な水準の数値でも自己判断で生活改善のみに留めてしまうと、合併症の進行を防げないリスクがあるため、健診結果は必ず医療機関で相談し、生活改善と必要な治療を並行して進めることが安全です。
運動を始める一歩として、さいたま市南区が案内する「花と緑の散歩道コース」はJR南浦和駅を起点に武蔵浦和駅・中浦和駅方面へ続く全長約7.0kmのウォーキングコースです。全区間を歩く必要はなく、駅から徒歩6分の大谷場公園までの往復や、コースの一部を20〜30分歩くだけでも運動習慣の第一歩になります。「週150分」を一度に達成しようとせず、南浦和駅周辺の散歩道を1回20分・週3〜4回から始めるなど、続けやすい単位に区切ることが実践のハードルを下げるコツです。
胃カメラ・大腸カメラと訪問診療で生活習慣病をどう継続管理するか
生活習慣病の管理では、血糖・血圧・脂質の数値コントロールに加えて、消化器系の合併症(糖尿病に伴う逆流性食道炎や便通異常、動脈硬化に関連する大腸ポリープなど)を早期に見つける視点も重要です。内科での定期的な数値管理と、必要に応じた胃カメラ・大腸カメラでの合併症チェックを同じ医療機関で継続できると、通院先を分ける負担が減り、経過を一貫して把握しやすくなります。
また、通院が難しくなった高齢の患者様には訪問診療での継続管理も選択肢になります。当院は神経内科専門医の常勤医師が在籍しており、訪問診療にも対応しているため、外来での生活習慣病管理から、通院が困難になった段階での訪問診療への切り替えまで、切れ目なく伴走できる体制を整えています。
よくある質問
健診でLDLコレステロールが高いと指摘されました。すぐ薬が必要ですか?
数値だけでなく、年齢・喫煙歴・血圧・糖尿病の有無など総合的なリスクをふまえて治療方針が決まるため、すぐに服薬が必要とは限りません。まずは医療機関で採血結果を確認してもらい、生活改善で様子を見るか、薬物治療を検討するかを相談することをおすすめします。
生活習慣病は何歳くらいから気をつけるべきですか?
生活習慣病そのものは働き盛りの30〜40代から健診で指摘され始めることが多く、特定健診も40歳から74歳を対象に実施されています。ただし若い世代でも肥満や偏った食生活があれば数値が悪化することがあるため、年齢に関わらず健診結果は毎回確認することが大切です。
症状がないのに定期的に通院する必要はありますか?
生活習慣病は自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中などで初めて気づくケースが少なくありません。症状がなくても血糖・血圧・脂質の数値を定期的に確認し、必要な治療や生活改善を続けることで、将来の合併症リスクを下げることにつながります。
さいたま市南区に住んでいますが、特定健診はどこで受けられますか?
さいたま市の特定健診(のびのび健診)は、40〜74歳の国民健康保険加入者が対象で、受診券は例年4月中旬〜下旬に世帯へ送付されます(年度途中加入の方は保険証受け取り後2〜3ヶ月ほどで届きます)。健診費用はさいたま市が11,000円を助成し(同一年度内1回限り)、自己負担額は受診券に記載されているのでご確認ください。予約は受診券に同封の実施医療機関一覧から選び、各医療機関へ直接申し込む流れです。対象・助成額・実施期間は年度ごとに変更される場合があるため、最新情報は必ずさいたま市公式サイトでご確認ください。
訪問診療でも生活習慣病の管理はできますか?
はい、通院が難しい方でも、ご自宅で血圧・血糖などの経過をみながら生活習慣病の管理を続けることは可能です。当院では神経内科専門医の常勤医師が訪問診療にも対応しており、外来通院が難しくなった際にも継続して相談いただける体制を整えています。
まとめ
生活習慣病は自覚症状がないまま進行し、放置すると心筋梗塞・脳卒中・腎不全などの重い合併症につながる病気です。糖尿病・高血圧・脂質異常症・高尿酸血症にはそれぞれ公的な診断の目安があり、健診で異常を指摘されたら自己判断で様子を見ず、まずは内科に相談することが基本になります。さいたま市南区・南浦和エリアでは、市の特定健診(のびのび健診)を活用しつつ、内科での数値管理に加えて消化器内科や訪問診療まで一体で相談できる医療機関を選ぶことも、合併症の早期発見や将来の通院継続のしやすさにつながります。気になる数値があれば、早めの受診をご検討ください。
参考文献
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関を受診してください。
院長・内科医國﨑正造からのコメント